お宅訪問 Vol.12

Vol.12

「素材の経年美化を楽しむ、緑につつまれたテラスのある家」

家づくりに関わる人といい関係を築く。
そして「ダンナをやる気にさせる」というのが、 家づくりの秘訣ですかね(笑)

福岡県久留米市 N様邸(2011 年11月完成)

どんな家を建てたいのか、全く分からなかった

ご主人 結婚して、マンションか家が欲しいとふと思いだしたのは、3、4 年前ですかね。最初は、福岡市内のマンションをずっと探してたんですよ。
勤め先が小郡なんで、住んでいた久留米でも福岡市内でも、ちょうど真ん中ぐらいなんでどちらでも良かったんです。
どちらかと言うと福岡市内に住むのがよさそうだったんで、いろいろ探してたんですけど、なかなかなくてですね。久留米は、実家がすぐ横なんですけどここの土地の名義の一部が私だったんです。
結局は、現実的な選択として、土地の名義を整理して、ここに住むことを決断しました。
以前から「どんな家を建てようか」と思って、いろいろ回ってたんです。例えば、ドライブして新興住宅地をうろうろするとかですね(笑)。
自分たちがどんな家を建てたいのか、全く分からなかったんですよ。だから、「好きなのは何なのか」というのを考えつつ、いろんな家を見て回って。
嫁さんとドライブしながらですね(笑)。

奥様 ほんと、けっこう見ましたねー。

コンセプトは「中性のちょっと和」

ご主人 見て回りながら、「あれがいい、これがいい」っていうのを、ずーっと言ってましたね。当然、住宅展示場とかも多少は行きました。
ただ、中に入って名前書いてっていうのは、資料が来て営業マンが来てっていうのはあんまり好きじゃなかったんで、ちょこちょこ入ってはすぐ出てきてっていう感じで。
そうやって家を見ていって、雑誌とかも見て、結局落ち着いたのが、酸性・中性・弱性の「中性」で、ちょっと「和」です(笑)。
例えば「南仏風」とか「チューダー風」とか、そういう「主張」があるんじゃなくて(笑)、「無国籍だけど、ちょっと和」。そのコンセプトありきで、「じゃあ、どこに頼もうか」と。で、その「中性のちょっと和」ってどういうふうになるんだ(笑)って話と、なるべく安く建てたかったんで、その2 点を考えていくと、選択肢が大きく2 種類しかなかったんですよね。
ひとつは、合理的で予算も抑えられそうな「箱型の家」。もうひとつが、「片流れでどしーっと瓦がのってるような感じの家」。そのどっちかですね。どっちも「蔵」みたいなイメージだったんですよね。
そんなイメージだけで、細かいところはよく分からなかったんですけどね。

奥様 「中性のちょっと和」っていうコンセプトを見つけるまでは、住宅地をうろうろして、写真や雑誌を見て、「何が好きなのかな」って、けっこう考えましたね。

ご主人 「中性のちょっと和」っていうコンセプトは、嫁さんが和風なお寺とか好きなこともあったからだと思うんですけどね。
自分たちが好きなインテリアとか家具とか、そっちからのイメージもありましたね。「ナチュラル」っていうより、どっちかっていうと「重い」というか。

奥様 うん、そう。重たいのが好きですね。「渋い」というか、あんまりナチュラル感がないのが。

ご主人 イメージは、「古いお寺」みたいな。ま、実際はそうなったかどうかは別として(笑)、イメージはそんな「重くてどしっとした感じ」のものでしたね。

奥様 そうですね。落ち着く感じがいいかなと思ってましたね。

担当する人が若いからこそ要望を言いやすい

ご主人 「箱の家」か「片流れの家」ということで、そこからホームラボのシンプルボックスを雑誌とかで見て、「ここかな」と。
「箱型の家」って、自分が見た限りでは、そんときはまだホームラボさんぐらいと、あとは建築家に頼むぐらいしか選択肢がなかったかなって感じだったですね。で、ホームラボの展示場に行っていい対応をしてもらった、と(笑)。

奥様 (笑)。

ご主人 ホームラボは若い方が多いので「こんな若い人に頼んでいいのかな」っていうのは、正直ちょっとありましたね(笑)。
でも今思えば、いっぱい経験を持っている年上の方より、いろいろ言いやすかったし、柔軟に対応してくれたからよかったですね。

奥様 ほんとホームラボの方は、いろいろ言いやすかったですよね(笑)。他の会社は、資料を取り寄せたりはいっぱいしましたけど、実際見に行ってお話しを聞いてっていうのは、たぶんホームラボさんだけだったんじゃないんですかね。

ご主人 きちんと会って「さあ見積ろうか」ってところまでいったのは、ホームラボさんだけですね。
雑誌やホームページで紹介しているように、ボックスタイプの家を合理的にパッケージ化してあって、スペックもたぶんいいんだろうってイメージがあったからですね。で、「もうホームラボに決めようか」とお話しさせていただいて。でも、こっちの話を聞くだけで向こうから電話してこないんですよね。ははははは(笑)。それが作戦なのか知らないですけど、「どうですか、どうですか」みたいなことは一度もなかったですね。あんまりガツガツしないんですよね(笑)。

素材の魅力をいかす「経年美化」という2 つ目のコンセプト

ご主人 ホームラボさんから「まだうちに決めなくてもいいんで、ここまでは提案させてください」という話があって、別にホームラボさんに完全に決める必要はなかったんで、「ちょっと見積りをとってもらおう」ってなりました。
ただ、プランがないと見積りも出ないんで、いろいろ話しをさせていただきましたね。で、プランと見積りが出て、「ここまで来たから後戻りはできないな」って(笑)。ほんとにいろいろ話をしてプランを組み立てたんでですね。
だから、こまごました内装とかは変わりましたけど、そこから間取りはあんまり変わってないんです。
最初のプランが出てから、そこからまたコンセプトが出来上がって、「木は木」「鉄は鉄」「土は土」「石は石」「タイルはタイル」みたいな、素材そのものの魅力を感じられて、年代が経って古びてきたら格好悪くなるんじゃなくて、使うほどに格好良くなる「経年美化」っていうことですよね。そういうふうなイメージの内装を工務の吉松さんとかと一緒に心がけて、「こうがいい、ああがいい」ってやっていったんじゃなかったですかね。外壁とかも、「ちょっと汚れた方がいいんだ」と。「傷ぐらいついた方がいいんだ」、「ペンキが剥がれて鉄が剥き出しになったぐらいがいいんだ」っていう感じですよね。嫁さんとずっと話してて、そういうのがいいんだろうなっていうことで、だんだん思
いがイメージになっていったんでしょうね。

奥様 テラスとかはホームラボさんからの提案があって、いちばん最初は全面ウッドデッキになってましたね。

ご主人 家の外観だけじゃなくて、外構や庭も含めたイメージパースを作ってくれましたんでね。
全面ウッドデッキのアイデアは、わりと最後の方まで残りましたよね。最終的にも、全面に近いかたちになりましたしね。

奥様 あのプランは、かっこ良かったですもんね。

ご主人 だから、吉松さんとかホームラボの方々が最初から最後まで相談にのって、付き合ってくれたっていう感じですよね。
自分たちの「わがまま」に、ずーっと最後まで(笑)。結構、細かく、何回もですね(笑)。

奥様 すごかったです。

ご主人 うちに来ていただいてご飯を一緒に食べながら話したりして、打ち合わせが夜中の1時頃までになったりとか何度もあったですね。
「6、7 割こちらが提案して、プロの意見を聞く」みたいな。こちらで100%決めずに、あとはプロにまかせるというか。

奥様 そんなやりとりが10 回近くあったんじゃないですかね。

ご主人 壁一面の本棚も、そんな話の中から出てきましたね。遊び心で。営業さんが途中で言い出したんですよね。
外も内も漆喰の塗り壁にしたのも、ホームラボさんの提案で「そうしようか」と。たくさん提案してもらいましたね。

ご主人が現場監督!?

ご主人 施工中も、隣の貸家に住んでましたんで、現場監督みたいに毎日来てましたね。
ははははは(笑)。吉松っちゃん(吉松:ホームラボ/工務担当)の10 倍は来てますよ(笑)。玄関の框とかは大工さんと一緒に作らせてもらいましたし。
施工関係の方々とみんなで飲み会までしましたね。ははははは(笑)。友だちみたいになっちゃったですね。ホームラボのスタッフの方々で僕が接してたのは、みんな一回り歳下の方ばっかりで、みんな若い。
吉松さん、インテリアコーディネーターの生野さん、設計の山崎さん・・・みんな楽しかったですね(笑)。

奥様 楽しかったです。とにかく楽しかったです(笑)。

ご主人 吉松さんも若いし、情熱的というか、元気があってですね。
年取ると、いろんな対応も「ああ、はいはいはい」みたいな感じじゃないですか。そうじゃなかったですよね、ぜんぜん。好感が持てる感じですよね。熱く対応してくれるんで、そこらへんであしらって嘘をつくような感じじゃないですよね。誠実ですよね。
例えば「こういうのは出来ないんですかね?」ってことを言うと、吉松さんが最初はダメそうな解答を言うんですよ(笑)。それは、やれないのかやりたくないのか、どっちなんだっていう(笑)。でも結局は、「やりましょう!」ってなるんです(笑)。。

奥様 できるんですよねー。

ご主人 実際に施工する側は保守的になりがちですからね。
ちょっとリスクとって「できます」って言ってやらかしちゃったら、そのあとが大変ですもんね。だから、ちょっと抵抗があるぐらいが誠実なのかもしれませんよね(笑)。どんなことでも「大丈夫です、大丈夫です」って言われるのも逆に心配ですよね(笑)。トータルとしては、満足いく感じで出来上がりましたね。嫁と2人で意見が食い違うこともなかったですしね。最初に2人でよく話して、「こんな感じ、こんな感じ」っていうのはあったからですね。

奥様 何となくイメージはあったからですね。「中性で、ちょっと和」(笑)。

ご主人 家のスペックについては、ちょっと聞いただけでもホームラボさんのは「いいだろうな」と思ってましたからね。断熱とか基礎とかサッシとか、信用してましたね。「こだわり」っていうか、「家のスペックは落とさない」っていうラボさんの「哲学」みたいなものが伝わっていましたんで。
要は、玄関から入ってリビング・ダイニングの入口にドアもなくて、そのまま吹き抜けっていう空間は、絶対スペックが良くないと作れないはずですからね。

奥様 雨の日とかも眺めが良くて、しみじみします。夜がまたいいですねー。鳥がよく来てたから、それを見たくて台所にも窓をつけてもらったんですよ。朝とかほんと気持ちがいいんです。

家づくりは、6割の要望と4割の意見

ご主人 とにかく、どんな家をどんなふうに建てていいか分からなかったんですが、言われるがままに建てるのだけはやめようと思ってたんです。
だから、家づくりに関する本も読みましたし、雑誌とかもいっぱい買って見ました。
まあ、それでもこちらから出せる要望は6 割ぐらいですよね。あとの4 割はプロであるホームラボの方々にまかせて、プロの意見を聞くと。「まだ変更があっても大丈夫です」ってずっと言われるんで、ずーっと変更して(笑)、見積り5 回ぐらい出してもらったですかね。「もうこれ以上だめですよ」ってとこまでいろいろ話して、付き合ってもらいました。窓の位置だとか、手摺の形状とか、床の色とか、細かいとこですね。

奥様 床の色は雑誌を見て「かっこいいいな」と思って、どうしてもこの色にしたかったんですよね。

ご主人 自分たちで6 割の要望を出そうと思ったら、折れそうになるんですよ。めんどくさくなって。そこをなんとか頑張って「最後までやるぞ」と。エネルギーがすごくいります。住宅会社に全部まかせれば、エネルギーは全然いらないんでしょうけどね。ホームラボさんって、お客さんに決めてもらおうとしますよね。「一緒にやろう」って雰囲気なんですよね。だから、家づくりにあんまり興味がない人がホームラボさんに頼むと、けっこう大変じゃないかな、と。ホームラボさんは完全に「注文住宅」ですよね。 ある一定のスペック以外は、ほぼ自由ですからね。だから、コストという制限はあった方がいいですよね。「この予算の中でしかできない」っていうことで、「じゃあ、こうしましょう」とアイデアが出てくる。だから、ホームラボさんで家を建てる人は心してかからないと、ちょっと、大変ですよね。
逆に、こちらから「こうしたい、ああしたい」って意見を出さないと、営業マンも設計の方も困るんじゃないですかね。

奥様 住むのは自分たちだからですね、好き嫌いとか意見は言った方がいいですよね。

ご主人 とにかくコンセプトを決めて、家づくりのプロに投げる。とにかくこちらから発しないといけないですよね。
心が折れそうでも(笑)、6 割ぐらいはこちらから発して、プロの意見を取り入れながら進む、と。それでちょうどいいぐらいじゃないですか。ホームラボさんの家づくりって、そんなイメージじゃないですかね。でも、「無」から何かを作るのは、やっぱり難しいですよ。パワーがいるし。それをめんどくさがらずにやると、吉松さんみたいな人が付き合ってくれるということですよね。

奥様 ほんと、ホームラボの方にはよく付き合っていただいて。

ご主人 自分は最初から家づくりに乗り気だったし、だんだんのめり込んでもいって、徹底的にやろうと思ってました。「家を建てる人」はこんな気持ちになるもんだろう、と思ってたんですけど、あとで吉松さんに聞いたら「こだわり過ぎですよ」と。
ははははは(笑)。

いい家を建てる秘訣とは!?

ご主人 家づくりは、暮らしやすさ、機能も大事ですし、見た目も大事ですよね。
自分はあんまり家にいないし、機能性とかは嫁さんの方が話が多かったですね。
細かい機能とか。で、ごちゃごちゃになって来るところをホームラボさんが整理してくれるんですよね。

奥様 家づくりの秘訣は、いい家を建てる前にいいダンナを見つける、じゃないですけど(笑)、建ててくれる人を見つけましょう、と(笑)。あとは、何とかなります(笑)。うちの場合、ほとんど主人が考えてくれました。
私は「これが欲しい」「キッチンはこんなのがいい」「和室はこんなのがいい」って言うだけです。で、主人がいろいろ「これ、どう?」って写真とか見つけてきて、私は「これはいいね」「これはちょっとね」って、そういうのを繰り返しまして(笑)。私が考えきれないところは、主人が細部までやってくれるから助かりますね(笑)。

ご主人 「ダンナをやる気にさせる」というのが、家づくりの秘訣ですかね(笑)。

奥様 いちばんこだわったのは、「和室」と「キッチン」ですね。和室だけは絶対欲しかったんですよねー。やっぱり「和」を感じるにも和室がいるなと思ってて。
「和むな」とも思ってましたから。
キッチンは、いちばん家族が集うところだから、なるべく大きく。どうしても和室が欲しかったから、お風呂が2 階にいきましたね。それでぜんぜん良かったですよ。キッチンは、やっぱり毎日キッチンまわりにいることが多いから、広くして良かったですよね。

ご主人 よくよく考えると、キッチンやダイニングにいる時間って長いですよね。そうなると、これもホームラボさんの提案通り「キッチンはどーんとど真ん中に」。キッチン・ダイニング・リビングは、仕切る必要がないんじゃないかということですよね。

奥様 床暖房も最高です。

ご主人 桐谷さん(ホームラボ設計・営業補佐)と話をさせてもらって、桐谷さんのアイデアをそのまま使った床暖房にしました。

奥様 それが最高なんですよねー。冬がもう、あったかくて。
床暖房は良かったです、いちばん。正解ですね。
キッチンがタイルだから、冬の朝とかあったかいんですよ。
朝ごはんの用意するときに立つでしょ、そしたらもう、真冬でも裸足でもいいぐらい気持ち良くって。
タイルが蓄熱するんだと思うんですけど、木の床よりもあったかくって、快適ですね。

いい人とのいい関係が、家族の幸せをつくる

ご主人 「家づくり」とか「幸せ」とか、やっぱり「人との関わり」だから、家を作る課程でいい人と出会えて、その人たちとずーっと仲良くやっていけたら、それが家族の幸せにもつながっていくんじゃないかと思います。いい縁に恵まれて出会うことができた人たちに助けられて、そうやって家が建ったあとは、例えどんな家が建とうと、幸せな家になるんじゃないかという気がしますけどね。

奥様 ホームラボさんの家づくりは、ものすごく楽しかったです。

ご主人 きつかったけどね(笑)。

奥様 そうね(笑)。
夜遅いのはきつかったですけど、楽しかったですねー。

ご主人 やっぱり「人」かな。「人」よね。

奥様 関わる人とか、その会社との相性が良かったら、、満足感が増しますよね。

ご主人 家づくりに関わる人といい関係が築けたら、幸せな家になるという感じですかね。