
今回ご紹介する当社(ホームラボ)が建築した注文住宅の施工事例は福岡県久留米市に建築したHARMONY(現HOME i)。「家づくりの本ふくおか」という福岡の人気雑誌の取材でお宅訪問させていただいた際の内容を、当時の取材の様子や気付いた事などを振り返りながらご紹介させていただきます。
家の中では、隣人や外を歩いている人の目線を気にすることなく開放的に暮らしたい。「カーテンを開けっぱなしで過ごす生活に憧れていたんです」と話すご主人の目線の先を見てみると、リビングの窓の向こうには隣家がなく、遠くに山々が見えます。晴れた日の空、霧がたちこめた山。夜が明けていく時間帯の神々しい空の様子など、1日中空を見続けても見飽きることはないです。この家に引っ越しして来て、空を見上げることが増えたそうです。山の景色を見ながらリビングで遊んだり、寝転がったり「リビングでピクニックをしているみたい!」と奥さま。
子供の頃、ご主人は両親に連れられて山登りに行っていたそうで、結婚前はふたりで登山もしていた。
そんなふたりのリビングでは、どの場所にいても連なった山の景色を一望できる
道路側には大きな窓を設けず、外からの目線を遮断
ダイニングの天井には木材を使い、段差をつけることで
リビングでもキッチンでもない独立した部屋という印象を視覚で演出
この日は11月下旬だというのに、暖房を入れてなくても十分に過ごしやすかったです。実は、この家の設計図を書いたのは[ホームラボ]の設計士であるご主人です。冬は陽光が燦燦と降り注ぐように、夏は直射日光が部屋に入るのを防ぎたいと太陽の動きの位置を計算して南側の軒を長くしました。また、外壁・室内共に塗り壁仕上げで、光の反射も美しいです。光熱費を削減するために、南側にあるリビングは大きサイズの窓を採用。家中、どの部屋にいても一定の温度になるように断熱性や気密性にとことんこだわったそうです。暮らし始めて約3ヶ月、冷房や暖房を付けてなくても毎日23度前後をキープしているというから、どれだけ快適なのかが想像できます。「部屋のあちこちに温度計を置いているんです。計算が正しかったか、自分の目で確かめたくて」とご主人は笑われました。ふたりが選んだのは[ホームラボ]の『ハーモニー(現HOME i)』という自由設計の家。高い気密性と断熱性、無垢の床材が標準仕様の心地よい暮らしを提案しています。
カウンターキッチンの棚は、奥さまがDIYで扉を付ける予定。どんなデザインになるか完成が楽しみだ
TOYO KITCHEN製のキッチンは大人ふたりが立っても余裕の広さ
ご主人も料理が好きで、将来は家族全員で料理をするのが夢
暖房は下から上に流れる性質を考慮して床下に設置し、ガラリを設けることで部屋と床の表面を同時に暖めることが可能に
床暖房よりコスパがいいのが特長
冷房は上から下に流れる性質と吹き抜けを考慮して2階の廊下に配置。夏はこの1台で十分なのだとか
天井、窓枠、ガラリなど、どの部屋も木をふんだんに使っていて空間にいるだけでも心が安らぎます。床はナラ材、ダイニングの天井を除いた他の部分はタモ材の突板を使用。木の色そのものを活かすデザインにしたいと、クリア塗装と蜜ろうワックスで仕上げました。ご主人は設計士、奥さまは木工作家と木に造詣が深いふたりは、木の経年変化を楽しみたいと自分たちでメンテナンスをしていこうと決めているそうです。玄関の土間にある空間は、奥さまのギャラリースペースになっています。奥さまの作業場所は庭の奥につくる予定で「内装は自分たちでDIYしようと考えているんです」とご主人。奥さまとうなずき合いながら話す様子を見ていると、聴き手であるこちらも幸せな気分になってきます。暮らしながら足りないものを自分たちでつくり上げていく面白さ。ふたりでおしゃべりしながら作業する時間も大切な思い出となっていきます。
外から玄関の扉を開けると、目線の先には借景を利用した窓とステキな家具が配置されている。
子育てが落ち着いたら奥様の作品を飾る予定
1階と2階にそれぞれワークスペースを設けた
1階は主に奥さまのメイクスペースとして活用中だが、ご主人が利用する時もある
無機質になりがちな洗面所は、異素材である木材を取り入れることでナチュラルであたたかみのある雰囲気に
2階のベランダはすべてを囲まず隣地と道から見えないよう工夫した
~注文住宅 HOME i~
カーテンを開けっぱなしで過ごす生活
光熱費を抑えて余った予算を日々の生活に回す高性能な家
時代に左右されない見た目と機能、美しいデザイン
※2021年2月より、HARMONY(H1)はHOMEi、SIMPLEBOX(B3)Simple Box ZERO(B2)はBOX、PRODUCTBOX(B4)はNESTへ商品改定を行っております。