代表 徳冨代表 徳冨

「スノーホワイト」

「プレタポルテ」の話を考えていたら「スノーホワイト」のことを思い出したので少し。

「スノーホワイト」というとほとんどの方は「白雪姫」を思い浮かべると思いますが、私たち古くからのAppleファンは違うものを思い浮かべます。Apple IIや古いMacintoshがそれです。なんでそんなものを思い浮かべるのかと言うと、それらの製品を作るときに使用されたデザイン言語が「スノーホワイト」だからです。

「スノーホワイト」はハルトムット・エスリンガー(ヘルムート・エスリンガーと書かれていることもありますが、ここでは手元にある彼の著書である「形態は感情にしたがう」に記載された読みに準じています)がApple(というかスティーブ・ジョブズ)のために開発したデザイン言語であり、それまでの退屈なデザインのApple製パーソナルコンピュータを(それでもそれまでのPCよりはマシだったが)、「コンピュータ業界の最高ではなく、世界で最高のデザインにしたいんだ」というスティーブ・ジョブズの思い・思想・哲学・欲望・衝動を現実にするための強力なツール・ルール・呪文として生まれました。「スノーホワイト」を使って生まれた製品は素晴らしかった。もう少し暇になったら収集したいと思う。機能としては当然使い物にならないと思うのだけど。「スノーホワイト」によって生まれた製品のうちで最もインパクトがあったのは、おそらく「Apple IIc」ではないかと思います(異論は認めます)。私も最初に見たときに、なんて綺麗なんだと思ったことを覚えていますし、今でもそう思います。確か「2010年」って言う映画でロイ・シャイダーが使ってたような。Apple IIcはTIME誌の1984年度「Design of the Year」に選ばれています。

「スノーホワイト」は「ライン、スレート、傾斜なし」と記されていて、これを元に主要な要素と見た目の仕上げについても記述されています。

私がデザイン言語なるものに初めて触れたのは「スノーホワイト」であり、その深淵なる魅力に取り憑かれたのも「スノーホワイト」です。

デザイン言語「スノーホワイト」はまさに世界を変えたと私は思う。少なくとも私の世界を変えてくれて、ホームラボに至ったと思う。家は住む人の世界とその周りの景色を変えるから、そこにはデザイン哲学が必要だと私は強く思う。そう思える要因の一つとして「スノーホワイト」とそれを元にしたプロダクトは私の中に存在しています。

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