フェアトレード

資料請求をされた方にオリジナル刺繍グッズプレゼント!

できる事からやってみる、フェアトレード。

「公平貿易」「公正貿易」と訳されるフェアトレードは、途上国で作られた商品を適正な価格で取引することで、貧しい人々の自立につなげる貿易のしくみです。
ホームラボでは、「エコプロジェクト」のひとつとして、過去にオリジナルのエコバッグ(※現在は終了しております。)を作りました。このバッグ、実はバングラデシュの作り手の方々とのフェアトレードによるものでした。

そして今回、福岡県糟屋郡のNPO「ソルト・パヤタス」さんのご協力を得て、フィリピンのパヤタスという地域(フィリピン マニラ首都圏 ケソン・シティ パヤタスのMAP を入れる。)の作り手のみなさんとのフェアトレードによるオリジナルグッズを作りました。お客様にプレゼントさせていただくオリジナルグッズが、どんなふうに、どういった人たちによって作られているのか、「ソルト・パヤタス」代表の小川恵美子さんのお話をお届けします。

ホームラボからのイントロダクション

ホームラボ代表 徳冨

もともと僕も「フェアトレード」のことを詳しく知っていたわけじゃないんです。
ただ、少しでも役立つことだったらと、エコバッグをやってみたんですね。
その後、たまたま「ソルト・パヤタス」さん主催のイベントを知り、参加してみたんです。
はずかしながら、貧困に苦しむ地域の状況や、それを支援する活動の実態まではよく知りませんでしたから、「そうだったのか」と思って、考えさせられたわけです。 自分の子どもを学校に通わせることができない。学校に通わせることができないから、いい職にもつけない。
その子どもたちも、やっぱりまた学校に行けない。
そういったほんとの悪循環が世の中にあって、それが連綿と続いてる。
そしてある意味、日本も先進諸国という立場でみると、どちらかというと搾取する側になってしまっていたのではないかと思ったんです。
自分も、そういう意識はなかったけれど、「より安いものを買いたい」と、結果的にそっちの方にばっかり走っていた。
「なぜ安いのか」ということを、立ち止まって考えることもしてこなかったわけですね。自分も「消費者」の一人です。
だからこそ、「なぜこの価格なのか」ということを考えてこなかった消費者としての自分が、結果的に、パヤタスで起きている悪循環の構造を生み出していってるんじゃないかと、「はっ」と思いあたってしまったわけです。
もちろん、今までのことをゼロにはできません。
けれど、「これから何かできることがあるんじゃないか」と思ったんです。
そんなにたいしたことはできないけれど、「何か少しでもやってみる」のと「できそうにないから止めよう」というのでは雲泥の差だろうと思って、今回「ソルト・パヤタス」さんにオリジナルのグッズを作ってもらうことにしたというわけです。

ソルト・パヤタスさん
手刺繍プロジェクトの商品

「ソルト・パヤタス」とは?

「ソルト・パヤタス」としての主な活動は子どもたちの教育支援とお母さんたちの収入向上支援の両輪。教育支援事業の方は、スポンサーの方のご支援(1人年間24,000円)と助成金などで賄っています。ゆくゆくは日本人の資金投入をできるだけ減らして、「手刺繍プロジェクト(※後述)」の収益で、教育支援事業を行なう方針で活動されています。

【主な活動】
フィリピンマニラ首都圏北東部ケソン市パヤタス地区、リサール州市カシグラハン地区における、次の事業

  1. 子どもエンパワメント事業:小、中、大学生への奨学金支援、補習教育、ライフスキル教育、子ども図書館作り
  2. 女性エンパワメント事業:手刺繍製品の製作、販売を通した女性のための収入向上支援
  3. 現地体験事業(スタディーツアー)

その他、災害時の緊急支援、国内での講演活動等

「フェアトレード」とは?

「フェアトレード」とは「フェア=公正なトレード=貿易」。できるだけ生産者=ものを作っていらっしゃる方に、その労働に見合う正当で公正な対価を支払うということです。 労働力や原材料の安いところからものを仕入れて、高いマージンをとって儲けをどんどん上げると、結果的に貧富の格差が広がっていくことにつながります。先進国で働いている人と同じ対価となると難しいですが、「極力、実際の労働に見合う労賃を払い、貧富の格差を縮めていこう」ということを狙いとして、ヨーロッパでは何十年も前から始まっています。「ソルト・パヤタス」では、とくに「生産者を元気づける貿易」という点に重きをおいて活動されています。

きっかけは「スタディツアー」

ソルト・パヤタス代表 小川

もともと、わたしは福井県で高校の英語の教員をしていました。もっと自分に情報や知識を得なければいけないなという思いがあって、1994年に京都のNGOが主催したスタディツアーに友人と参加したんです。「スタディツアー」は、ふつうの観光ツアーと違った世界を知ることができます。そのときのツアーではじめて、フィリピンのマニラ郊外にあるパヤタス地区の巨大なゴミ山に行きました。そのゴミ山はいつも煙がくすぶっているので「スモーキーマウンテン」と呼ばれているんですが、そこで働いている衝撃的な子どもたちを目にしたんです。
はじめて、世界にはこういう場所があるんだというのが分かりまして・・・。

日本に帰った後も、もやもやしていたんですが、一緒にツアーに参加した女性も「何かしないと」って思っていたようで、その人と2 人、それに知人、友人に声をかけて「できることから」ということで、とりあえず6 年間支援をやりましょうということになりました。
6 年という区切りにしたのは、日本の郵政省の助成金を受けて建てられたデイケアセンター(※日本の幼稚園にあたる施設)を卒園する子どもたちが、せっかく、何百万円もの支援を受けて卒園しても、その後はゴミ山で働くしか道がないということを聞いたからです。「それはもったいない」と、小学校6 年間を支援する期間として設定しました。

あるだけの貯金をもってマニラへ

まず友人が先に仕事を辞めまして、あるだけの貯金を持ってマニラに入りました。それから、週に3 日ぐらいパヤタスに通いつづけて人間関係をつくっていったんです。次の年に私がマニラに移って友人と交代して、日本担当、マニラ担当としました。 その後、「スカベンジャー」と呼ばれる「パヤタス地域でゴミ拾いをしている方たちの組合」から「自分の子どもを学校にやりたい。なんとか支援してくれないか」と要請が起こって、19 人の子どもたちの「奨学金支援」からはじめることになったんです。「奨学金支援」とは、スポンサーを見つけて、その支援金を渡して学校に行ってもらう方法です。

「自分で働いたお金で、学校に通わせたい」

そういった関わりを続けながら、支援している子どものお母さんたちと「保護者会」を結成して、月一、週一と顔を合わせるようになっていきました。その後は週に2 日、3 日と現地に通いまして、地域の人たちの家庭訪問をしたりして、そこでほんとうの現地の方のニーズが分かってくると同時に、「この人は事業をまかせられる人だ」とか、「この人はボランティア精神があるな」というふうに、現地の人たちのことがよく見えてくるようになりました。いろいろ話を聞いてみると、やっぱりどのお父さんお母さんも「自分で働いたお金で子どもを学校に通わせたい」という気持ちが強いんですね。「子どもが学校に通えるよう支援してくれるのはうれしいが、本当に必要なのは仕事だ」ということなんです。そうなのであれば、「仕事を生み出そう」ということで、「手刺繍プロジェクト」を始めることになりました。

誰を支援するか

有効な支援をするには、「誰を支援するか」ということがとても大切になってきます。
フィリピンに入った当初は、ほんとに治安も悪いところなので、現地で何かあったときに守ってくれる人がいないと危険な面がありました。
だからまず、地元の「有力者」に面通しをして、それからコミュニティに入っていくというかたちでしたので、初年度だけは、やはりその有力者が推薦してくる人を支援の対象に入れざるを得なかったんですね。
その後、そういった影響力を徐々に排除して、「この人は信じられる」という人を保護者会の中から見つけていきました。受益者を探すときには、知り合いになった現地の方が、自分の友だちとか、近い親戚や家族などを「貧しいから支援してやってくれ」って言ってくるんですね。
でもその人が支援するにふさわしいとは限りません。
わたしたちは、「貧しい人しか支援しません」「やる気のある人しか支援しません」ということで、半分恨まれ、ブーブー言われながら、その基準は揺るがさず続けました。だんだん、地域の方も分かってくれましたね。

「働く」ことが「よろこび」になり、お母さんたちの表情が変わった

「手刺繍プロジェクト」という女性収入向上事業のメリットは、いちばん上の子どもは奨学金で学校に通ったにしても、2 番目3 番目の子どもたちは、自分の働いた労賃で学校に通わせることができるということなんです。また、その労賃を元手にして小さな露店を開いた人もいます。
少しずつですが、着実に貧困から抜け出せる足がかりになってきているので、それがお母さんたちの表情にもだんだん表れてきています。

「手刺繍プロジェクト」をはじめて8 年になりますが、最初の5、6 年は、しょうがなくやっているって感じだったんですね(笑)。
こちらの発注にも波がありましたし、売り上げもそんなに伸びていなかったので、片手間仕事、やらされ仕事をやっているという感じが強く見えてたんです。ですが、発注も安定してきまして、収入も「ちょっと止めづらいな」となってきた途端ですね(笑)、「やっぱりずっと続けていきたい」というふうに、お母さんたちの気持ちも変わってきたんですね。
「デザインをやってみたい」と自分で商品開発してみたり、「もっとミシンが上手になりたいから、職業訓練学校に通わせてほしい」という意欲が出たりしてきています。ほかにも、「マーケティングの勉強のために一緒に販売について行きたい」とか、いろんな類いの能力開発といいますか、スキルアップへの意欲が見えてきていまして、いい流れになってきたなあと思っています。

ホームラボのオリジナル刺繍開発秘話

「手刺繍プロジェクト」の商品は、今は8 割ぐらいがタオルで、あとはブックカバーや箸袋などの小物とかを作っています。
基本的に材料はすべて現地調達で、袋づめの状態まで現地で、手作業で行っています。
ホームラボさんのものに関しては、最初にロゴのデザインをいただいて、「試作品を3パターンぐらい」ということだったんですが、現地のお母さんたちがはりきってしま
って、大量に試作品を作ってしまいまして(笑)。
その中で、いちばん文字と色のバランスのいいものを選んでいただきました。

ホームラボさんもそうでしたが、デザイン面などでフィードバックを返してくださる
お客様がいちばんありがたいんです。
現地のお母さんたちは、必死で作ってるんですね。わたしたちが何も言わなくても、「これの方が喜ぶかな」とか、いろんなことを考えながら作っているんです。
作り手からすると、お客様から的確なアドバイスや好みを伝えていただくことが、つくるときの張り合いになって、技術を高めるステップになっていくんですよね。
やっぱり、「お客様の声」が、いちばん向上させてくれるんです。ホームラボさんの刺繍だと、一日に1 人5 枚ほど縫えるんですが、その労賃で、一家族一日三食、
お腹いっぱい食べれる額になるんです。
必ず一週間に一回は現金収入があるので、やりがいもあるんですよね。

できることは、ある

日本の人たちの中にも、「何かやりたいけど、自分に何ができるか分からない」といった、 主婦の方や学生の方がいらっしゃるんですね。
そういった人たちに対して、手刺繍のような「モノ」というのは、「フェアトレード」という考え方を伝えるツールとして、また、そういう活動に参加することができることをお知らせできるものとして、悪くないんじゃないかと思います。わたしたちが主催しているスタディツアーには、学生の方を中心に、年間300 人位がいらっしゃいます。その際に、手刺繍のような「モノ」があることで、スタディツアーに参加した方たちが日本に帰って、お友だちとかまわりの方たちに伝えてくださるという流れができてきているんです。

フェアトレードという希望

「手刺繍プロジェクト」の利益で、子どもたちの教育支援やデイケアセンターの運営費などをぜんぶ賄えるぐらいの売上げに成長させていきたいなというのはあります。そのためには、「これは絶対売れる」という定番になる商品づくりが必要だと思います。
現地のお母さんたちもやる気を出した今、もっとがんばって伸ばすぞ、と意欲満々です。
そして、「自分たちが働いたお金で子どもを学校に通わせる」というサイクルが、世代から世代へと循環するようにしていきたいですね。
実は、現地のお母さんたちは、それぞれいろんな夢を持っていたりもするので、ある程度スキルアップした人は、この仕事は必要なこととしてやりながら、自分のやりたいことを自力で実現させていってほしいですね。
そうすると、もっと貧しいシングルマザーの方もいらっしゃるので、そういう人たちをまた新しく入れて、人も循環するようになったら、「ソルト・パヤタス」も一人前だなというふうに思います。あと3 年ぐらいかけてそれができないかと、目論んでいます。
ゆくゆくは、「フェアトレード商品」という言葉をなくして、ブランド力、モノで勝負。そこまでいけたらいいですね。ちょっと今のこの素朴さでは、ほど遠いんですけど(笑)。逆にこの素朴さを武器にしたいです(笑)。

お話を聞き終えて・・・気分のいい毎日につながる審美眼

今回、ホームラボでソルト・パヤタスさんの手刺繍グッズを取り上げたいちばんの理由は、それが「いいなと思えるもの」だったからです。
なおかつそれが、パヤタスで暮らす人たちの支援になるのであれば、こんなにいいことはないなあ、と思います。「 フェアトレード」「貧困支援」というと思わずかまえてしまいがちですが、ホームラボでは、ソルト・パヤタスさんとのご縁を大切にして、まずはやれることをやってみよう、と考えています。
モノを選ぶときに「価格」は確かに大事な要素ですが、それだけを基準にするのではなく、ちょっと立ち止まって、そのモノの背景を考えてみることは、大事なことだと思います。
どんな場所で、どんなふうに、どんな人によって作られているのか。そんなイメージをふくらませながら、お気に入りのものを納得して買う。
そうすると気分もいいし、そんな積み重ねが、ほんとうにゆたかな暮らしにつながっていきそうです。
わたしたちホームラボも、みなさまの審美眼にかなう、より良い家づくりを目指して、がんばります。

フィリピン・ケソン市パヤタス、カシグラハンという「スモーキーマウンテン」と呼ばれるゴミ山周辺の
スラムで暮らす、学校に行けない子どもたちの教育支援と、お母さんたちの収入向上支援を中心に活動している。

■福岡事務局(本部)
〒811-2405 福岡県糟屋郡篠栗町大字篠栗3686-1
TEL:092-980-1172 FAX:092-980-2036
■マニラ事務局
Salt Payatas Foundation Philippines, Inc.
Room 211 PM Apartment, Matalino Street,
Quezon City,Philippines
TEL:080-5459-7691

ソルト・パタヤスさんの手刺繍グッズを資料請求をされた方へプレゼントいたします!